アレルギー外来

アレルギーとは?

体内にウイルスや細菌などのばい菌が入ってきたときに、これら外敵をやっつけようとする免疫という機能が備わっております。この免疫機能が、エラーを起こして花粉や食べ物などを敵と誤認して起こる反応がアレルギーと呼ばれる流れになります。

例えば、

  • 花粉症 鼻や目の粘膜について外に出そうとして鼻水や目のかゆみが出ます
  • 気管支喘息 気管支にアレルギーが起こることで咳が出ます
  • 蕁麻疹 食べ物などに対してアレルギー反応が起こり皮膚に炎症を起こします。

花粉症のように局所的反応もあれば蕁麻疹のように全身にアレルゲンが起こることもあります。院長である私はこのアレルギーの専門医として多くのアレルギー疾患に従事しておりました。アレルギーは全身多岐にわたるため様々な疾患があります。当院では可能な限り対応できればと思ってます。

具体的には、

  1. 気管支喘息・咳喘息
  2. 花粉症
  3. アレルギー性鼻炎
  4. アレルギー性結膜炎
  5. 蕁麻疹
  6. アトピー性皮膚炎含めたアレルギー性皮膚炎
  7. 食物アレルギー
  8. リウマチ含めた膠原病疾患

などなど多岐にわたって対応致します。これらの疾患は一過性のこともありますが、多くの方は長く苦しむことが多いです。少しでも力になれればと思っております。

  • 自分ってもしかしたらアレルギーあるだろうか?
  • 前医の治療で治らないから、セカンドオピニオンとして意見を聞きたい
  • 当院の〇〇の治療を受けてみたい

などなどどんな些細なことでも良いのでぜひ受診してみてください。

当院のアレルギー検査について

アレルギー症状がある方、もしくはアレルギーが疑われる方は、ぜひ採血での精査をお勧めしております。

一回も検査を受けたことがない人は、

  • 何が原因でアレルギーが起きるか?
  • そのアレルギーの炎症はどれ位か?

一度確認してみませんか?

アレルギーの検査は色々ありますが、当院では採血で数値を示す検査を行っています。自分が疑わしいと思っている。

  • 食べ物
  • 動物
  • 植物
  • 化学物質(ラテックスやアルコールなど)

など事前に決めておけばスムーズに検査することができます。当院では一度に調べられる検査は13項目となっております。それ以上の精査は保険で認められないので、後日再検査することになります。また検査項目にも限りがあるため、全ての食べ物が精査できるわけではないことだけご了承いただければと思います。そのため優先順位含めて少し多めに準備しておけばよいかもしれません。
価格の方は、保険点数で1項目110点となります。3割だと330円、1割だと110円の価格です。13項目全て選ぶと、保険点数で1,430点となります。つまり、3割負担の方は4,290円、1割負担の方は1,430円となります。

ただし、アレルギーの原因の検討が付かない人も多いかと思います。その場合は可能性が高い物質をまとめたCAP16というセットを選択致します。

具体的には、

アトピー・蕁麻疹
(CAP-16 アトピー)
鼻炎・喘息
(CAP-16 鼻炎喘息)
ハウスダスト
ダニ
スギ
卵白
ミルク
小麦
ピーナッツ
大豆
蕎麦
エビ
カニ
いくら
マグロ
キウイ
動物マルチ
カビマルチ
ハウスダスト
ダニ
スギ
ヒノキ
ブタクサ
ハンノキ
ヨモギ
カモガヤ
アルテルナリア
アスペルギルス
カンジダ
ネコ(フケ)
イヌ(フケ)
ゴキブリ
ユスリカ(成虫)

蕁麻疹やアトピーなどの皮膚疾患はホコリやダニ、動物の毛などに加えて頻度の高い食べ物が加わっております。アレルギー性鼻炎や気管支喘息などは吸入することで症状を引き起こすため、ホコリやダニなどの他に季節の花粉などが含まれております。こちらは、16項目分検査するのですが、国がまとめていただいたセットですので個々で検査する13項目と同じ価格でできます。先ほど同様に、保険点数で1,430点となります。つまり、3割負担の方は4,290円、1割負担の方は1,430円となります。『CAP-16 +自分の測定したい項目』はできないため、その場合は最初に示したように1項目ずつ選択する必要があります。

一方でこれらのアレルギー物質でどれ位の炎症があるかIgEという数値を測定します。先ほどのアレルゲンの精査は、採血した血にホコリやダニなどを加えることでどれ位反応があるか調べた検査になります。実際のアレルギーの重症度はIgEで確認いたします。

当院でアレルギー対しての検査:呼気NO検査

日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医として当院で最も力を入れているのが、気管支喘息、咳喘息といった気管支のアレルギー疾患です。当院はこれらの疾患の鑑別のため呼気NO検査を導入しております。この検査は2010年頃に登場した新しい検査になります。NO(一酸化窒素)とはアレルギーの炎症(好酸球炎症)がある方に発生する物質になります。呼気に含まれているNOの量を息を吐くだけで測定するのです。ふーーっと一定の流量で息を吐くだけなので痛くも痒くもありません。この検査はアレルギーの炎症で咳が出る気管支喘息、咳喘息の鑑別に非常に有用です。逆にこの検査を受けてなかったら、本当に咳喘息/気管支喘息か怪しいところです。

息を吐くだけで測定できるので小児喘息のお子様も検査することができます。

  • 気管支喘息かどうか怪しい
  • 現状の咳喘息の状態が知りたい

などなど何か心配な方はぜひ受診していただければと思います。一つ注意点としては呼気NO検査をする場合は当院でまず胸部レントゲン写真の撮影が必要になります。肺炎はじめとして何か感染が疑われる所見があった場合、息を吐いて検査してしまうと他の方に移す可能性があるためです。

胸部レントゲンで問題ないこと確認出来たらどなたでも検査できますので気軽にご相談ください。

当院でのアレルギー治療:減感作療法

アレルギー性鼻炎(花粉症)で悩まれている人は多いのではないでしょうか?

  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 鼻づまり

などなど煩わしいこと極まりないです。ひどい人になると生活にも支障があると思います。
よく処方される、抗アレルギー薬の内服薬、点鼻薬などは、実際にアレルギーを治しているわけではありません。一時的にアレルギー炎症を止めているにすぎません。
これらのアレルギー性鼻炎、原因によっては完治が目指せる治療があります。それが、減感作療法です。これは、アレルギーの炎症物質を少量ずつ投与することで、徐々に体に慣らしていく治療です。

大切なことがいくつかあります。まずこの減感作療法は毎日少量のアレルギーを投与することで慣らしていく治療です。そのため即効性があるわけではなく長い年月をかける必要があります。基本的には、2年から8年かけて治療を継続する必要があります。
そのため始めたら、継続していく必要がある治療です。

またアレルゲンが本当にスギ、ダニか確認する必要があります。特に花粉症の方は春に症状が出ているから花粉症といっている方も多いかもしれません。

しかし春の花粉症は、

  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ

などスギ以外にもいくつか可能性があります。

そのため、

  • 実際にスギ、ダニのアレルギーがあるか?
  • 他のアレルギーと比較して強いかどうか?

確認する必要があります。

そのため当院では直近のアレルギー検査がない場合はまず採血で状態を確認して次回来院時に舌下免疫の適応があるかどうかお話いたします。また初回投与時はわざと弱めのアレルギー反応を起こすことから、院内で舌下投与してもらいます。30分後再診察して問題ないことを確認してから、お家で実践してもらいます。安定すれば1か月1回病院通院で対応できます。減感作療法にて、軽快5-7割、完治2,3割したという結果も出ております。

アレルギー性鼻炎でお困りの方はぜひぜひご相談ください。

バイオ製剤自己注射の院外処方

アレルギーの治療として注射薬が近年登場しております。バイオ製剤としてピンポイントにアレルギーを止めるお薬です。ただしどれも非常に薬価が高いため、総合病院で適応があるか、対応することが多いです。これらバイオ製剤はアレルギー疾患にもよりますが、基本的には定期的に月に1回から2回注射することが多いです。一方でこのバイオ製剤の一部が最近自己注射といって、自分で注射して継続していくお薬があります。

当院ではこれらのお薬の継続処方を院外処方で対応することができます。バイオ製剤は、専門的な知識がないと処方できないことが多いです。当院はアレルギー専門医を取得の医師が院長のため施設基準をクリアしております。そのため注射薬がご希望の方はぜひご相談いただければと思います。

一方で、これらの薬は非常に高価のため院内では当院ご用意できません。

  • バイオ製剤を初回投与したい
  • 自分で打つのが怖いから院内で投与したい

といった方は、総合病院を継続・または紹介することになりますのでご了承いただければと思います。一方で、総合病院は基本的に外来日が決まっていることが多いと思います。当院であれば、週7日いつでも処方することが可能です。そのため、アレルギー疾患でヌーカラやデュピクセントなどのバイオ製剤の自己注射が継続して必要な方は一度ご相談ください。当院で継続処方できればと思います。

当院でのアレルギー治療

(1)ヒスタグロビンおよびノイロトロピン注射とは?

アレルギーは免疫のエラーで引き起こされる病気です。中には一般的な治療を行ってもなかなか治らない人も多いかと思います。当院ではアレルギーの炎症を抑える注射を導入しております。主に使用される疾患として

  • アレルギー性鼻炎(花粉症・通年性鼻炎)
  • アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、アトピーなど)

の方に導入されることが多いです。注射名ですが、

  • ヒスタグロビン注射
  • ノイロトロピン注射

の二つの注射をご提案しています。

まずヒスタグロビン注射ですが、免疫細胞の中のγグロブリンという細胞を集めて作られております。このγグロブリンは、免疫の作用を弱める働きをする細胞です。このγグロブリンを加工して抗ヒスタミンの効果を強化したのがヒスタグロブリンです。

抗ヒスタミン薬(アレグラ、ビラノア、アレロックなど)の強化版と考えてもらうと分かりやすいかもしれません。これらの内服薬だけで効果が弱い場合、ヒスタグロビン注射を打つことで、効果が倍増することが期待されます。

さらにこのヒスタグロビンと一緒にノイロトロピンを注射打つことをお勧めしています。ノイロトロピンは、ウイルスを接種させたウサギの炎症皮膚組織から抽出したエキスをから作られた注射薬です。ヒスタグロビンとは別の機序で働くために、さらなる相乗効果が期待できるため、多くの患者様がヒスタグロビンとノイロトロピンで投与致します。

ヒスタグロビンとノイロトロピンは、週に1回から2回に皮下注射致します。投与回数は、計3回から12回投与です。

花粉症などでご希望な方は数回で良いですが、アトピーや蕁麻疹で投与希望の方は最大投与回数の12回まで施行することが多いです。

(2)ヒスタグロビンおよびノイロトロピンの注意点

ヒスタグロビンに関してはいくつか注意点があります。まず、ヒスタグロビンが投与できない人がいます。以下にヒスタグロビンの添付文章の禁忌および慎重投与をお示しします。
まずヒスタグロビンの禁忌ですが

  1. ヒスタグロビンの成分に対しショックの既往歴のある患者
  2. 激しい喘息発作時の患者〔症状を増悪させることがある。〕
  3. 月経直前及び期間中の患者〔一時的に症状を増悪させるおそれがある。〕
  4. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

①はどの添付文章にも記載されている内容です。

そのためヒスタグロビン投与に注意するのは②-④になります。まずヒスタグロビンは喘息発作に対して使用する注射薬ではありません。そのため症状出現時に対してヒスタグロビンを投与することはないです。気管支喘息がある方にヒスタグロビンが投与できないわけではないのでそこは安心してください。ここから女性の方は要注意です。月経直前および期間中にヒスタグロビンを注射すると逆にアレルギー症状を悪化させる恐れがあるためその期間は休むよう指示されています。ヒスタグロビンを12回投与予定の女性の方はそのため、1週間はヒスタグロビンをスキップすることが多いです。
また、妊娠中は安全性が確立されていないため休むようになっています。これら4つ以外にも注意する必要がいくつかあります。

慎重投与として

  1. 副腎皮質ステロイド剤常用患者〔発作を増悪誘発するおそれがある。〕
  2. IgA欠損症の患者(抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。)
  3. 溶血性・失血性貧血の患者
  4. 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
  5. 肝障害の既往歴のある患者〔肝機能異常を来したとの報告がある。〕

となっております。

①のステロイドですが慢性蕁麻疹やアトピーの方はステロイドの塗り薬を使用している方も多いかと思います。ここでのステロイド剤は内服薬で常に投与されている疾患をお持ちの方です。むしろステロイドの塗り薬で、治療したうえでヒスタグロビンを注射したほうが効果も出やすいので、ぜひ治療継続してください。
②-④はかなり特殊な疾患の方です。

なぜこのような記載があるかというと、ヒスタグロビンは人の血液製剤を投与するお薬だからです。他人の血液から免疫グロブリンのみを抽出するため、もしその提供者がヒトパルボウィルスなどの特殊な感染を合併していた場合、発症するリスクが理論上あるため、記載されています。このような記載をすると『怖くてヒスタグロビンを打ちたくない』という気持ちが芽生えてしまうかもしれません。しかし、ヒスタグロビンは昭和49年に発売された古い注射薬ですが、一度も重度のウィルス感染にかかったという報告はありません。理論上と記載したのは、それほど確率がほぼ0に近いものですが、完全に0ではないため記載だけされております。

注意が必要なのが⑤です。人の血液製剤を投与するため、免疫異常が起き肝機能障害を起こし得ることがあります。これは、②-④のように理論上ではなく、実際に起こった副作用です。そのため、当院ではヒスタグロビン投与前に事前に肝機能障害含めて全身状態のデータを確認させてもらってます。

ヒスタグロビン投与後に肝機能障害が起きたときに、

  • ヒスタグロビン投与前から肝機能障害があったか
  • ヒスタグロビン投与後に肝機能障害が起こったか

確認するために採血で事前に診ておく必要があります。肝機能障害がある方の場合は数値によっては、原因精査する必要があるのでご了承いただければと思います。なお採血後であれば、ヒスタグロビンは当日投与も可能です。

尚ヒスタグロビンの注意点で不安な方はノイロトロピンのみ投与する方もいらっしゃいます。投与できない基準もないので、ご希望あれば来院時ぜひご相談してください。

(3)ヒスタグロビン投与時の同意書取得に関して

ヒスタグロビンは前述したように人の血液製剤です。厚労省では以前輸血後にC型肝炎といった後に見つかったウィルスに感染した経緯から血液製剤に関してかなりシビアになっております。そのため実際に副作用がおきていないヒスタグロビンに関しても同様の処置がされています。どうしても特殊なウィルスに感染するリスク、および持病によって悪化するリスクがある旨を理解したうえで、ヒスタグロビン投与に対して同意書が必要になります。同意書は当日サインいただければ、そのまま当日に注射投与が可能です。一方でノイロトロピンは人の血液製剤ではないので同意書なしで投与することが可能となっています。

(4)ヒスタグロビンおよびノイロトロピンの投与スケジュールに関して

ヒスタグロビンに関しては厳格に投与スケジュールが定められております。
週1回から2回という基準があるため、週3回以上の投与を認められておりません。そのため、月、水、金曜日といった週3回のヒスタグロビン投与は不可能となっております。一方で、連続投与は可能となっております。例えば土日連続してヒスタグロビンを投与することに関しては制限はありません。これをヒスタグロビンは3週を1クールとして2クールまで認められているため最大6週を目安に投与することになっています。なおヒスタグロビンは1クール目で効果が弱い場合は1アンプルから2アンプルに増量して投与することが可能です。当院では7回目から増量することが多いです。しかしタイムスケジュール通りいかない可能性も多々あります。

  1. 月経と重なった
  2. ゴールデンウィークや年末年始を挟んだ
  3. 1週間多忙で来れない

その場合は柔軟に回数でカウントしてヒスタグロビンを投与します。なお、効果を認めた場合は2つの選択肢があります。

  1. ヒスタグロビンを毎月1回投与する
  2. ヒスタグロビンを3か月以上休薬して、再度1クールから2クール投与する

の二択から選択することができます。ただし継続投与する場合は、再度採血施行し、実際に肝機能障害含めて副作用が起きてないか確認する必要があることをご了承いただければと思います。

一方でノイロトロピンに関しては特に基準はありません。毎週投与することも可能な注射薬です。こちらに関しては採血等も特に必要なくいつでも登用できます。どちらの薬剤も保険診療で投与するため保険診療内のルール内で可能な限り患者様のご都合に合わせて投与できるように努めてまいります。

(4)ヒスタグロビン、ノイロトロピンの効果および副作用に関して

ヒスタグロビン、ノイロトロピンは昭和時代に発売された古いお薬です。そのため以前から多くの方に使用されています。しかし古い薬ですので、現在の薬と併用したうえでの効果に関して細かいデータはありません。ただしどのガイドラインでも位置づけとしては補助療法として位置づけられております。そのため、『塗り薬や飲み薬が面倒だから代替薬として使用したい』といった意見がありますが、これらの薬をしたうえでさらに追加することで効果があるものと考えていただければと思います。なお、私の経験上になるので参考ですが、効果としては50-70%程度改善している印象です。ただ一番多いのが一進一退を繰り返す方です。

特に蕁麻疹やアトピーなどは

  • 気温(季節)
  • 花粉症など合併症の有無

などで増減繰り返すため、いまいち効果を実感しづらい方もいます。そのため当院では前述した肝機能含めた全身状態精査以外に

  • IgE
  • TARC(アトピー性皮膚炎の方のみ)

一緒にアレルギー物質を測定することがあります。これらの数値が投与前と投与後でどうなるか確認することで、主観的な情報ではなく、客観的な情報として評価することができます。

なお、ヒスタグロビン、ノイロトロピンともに特徴的な副作用は特になく、非常に安全な注射薬となっております。

唯一あげるとするならば、副反応といって注射を刺すことによる

  • 疼痛
  • 発赤
  • 腫脹

などです。

しかしこれらはインフルエンザワクチンなどでも起こりえる一般的な副作用であり、二つに特異的な副作用でありません。

(5)ヒスタグロビンおよびノイロトロピンの価格に関して

どちらも安価な価格となっております。

  • 薬価(2020年度) 三割負担
  • ヒスタグロビン 731円 219.3円
  • ノイロトロピン 86円 25.8円

となっております。

これに診察代がかかります。ただし初診時は、初診料に加えて採血の価格がかかるため、2000-3000円程度かんがえていただければと思います。2回目以降の投与では両方注射した場合で約1000円程度と考えていただければと思います。

(6)ヒスタグロビン、ノイロトロピンが効果が弱い場合

お薬は万能ではないためどうしてもヒスタグロビン、ノイロトロピンが効かない方も一定数いらっしゃいます。その場合、バイオ製剤を注射することを検討する場合もあります。バイオ製剤とは、ピンポイントで特定の免疫を強力に抑制するお薬です。副作用も少なく素晴らしいお薬なのですが、非常に高いお薬でもあります。1本薬価が数万から数十万するものを月に1回から2回投与するため、安易に勧めづらい現状があります。そのため、当院でもまず安価なヒスタグロビンとノイロトロピンから治療を始めることが多いです。

また非常に基準が厳しく

  • 施設基準を満たしていないと投与できない
  • 重症度が高くないと投与できない

などの制約があります。そのため当院では導入希望がある方は、

  • 横浜労災病院
  • 関東労災病院
  • 井田病院
  • 日本医科大学武蔵小杉病院

など、総合病院をご案内させていただいております。

重症度に応じて投与できるかどうか決まるお薬が多いため絶対投与できるないわけではない旨ご了承いただければと思います。また、バイオ製剤の一部では外来で導入後、自己注射といって薬局で注射薬をもらい自分で打つことができるものもあります。当院もアレルギーに従事している医師が責任者のため、外来処方は可能です。バイオ製剤導入後、安定して投与継続できる場合はまた当院に来院していただければと思います。

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